2018年12月31日

機器の選定。

全人類のみなさん。
「良い家」に巡り合えていますか。
小エネ(だけじゃないが)住宅迷子の悩みを解決する万住屋(よろずや)。
エネルギー住宅専門の設計士なのにコストカッター」綺麗ごとで生きている神崎です。

休みに入って皆さんブログ更新していないのでしょうね。
訪問者数はほぼ変わらないのに、どんどん順位が上がってきます。
特に今年は私にとって大晦日と言えど全く何も変わらない日常の一日です。
大きな変化の年でしたが皆さまのおかげで乗り切ることが出来ました。
本当に感謝しかありませんね。
来年もというか明日からも引き続き「良い家」を
少しでも多くの人に知っていただく活動をしていきましょう。
正月早々、こんなブログ読んでるのも考え物ですね。
私の日常が皆さんのルーティーンになっているのかも。
シメシメです。

では本題へ。
気密性能はおいといて、換気システムは何を選べばよいのか。
関東以西は3種で良いと言う方もいますが
これだけ湿気が多く、しっかりと寒暖差があるのですから
損失や不快感、温湿度管理の事を考えたり
気密性が0.5を普通に切るのであれば全熱交換しかないと思います。
湿気がない地方なら顕熱交換型でも良いとは思いますが最も気になるのが光熱費。
通常は給気と排気の2つのモーターが動くので倍のエネルギーがかかります。
ですが、日本で主流のAC(交流)ではなくDC(直流)を選択することで比較的抑えられる。
制御性が高いので機外圧力が変化しても風量を一定に制御できます。
ちなみに壁掛け同時給排機はモーターひとつで逆回転させるので
更にエネルギー消費は少ないです。

次に配管径。
直径75mm以上のダクトが基本ですが大きくすれば比電力消費が小さくなるし
流速も弱まるので後述する熱交換やダクトの汚れなどにも影響があります。
細いと圧損なども考慮して流量を増やし流速が早くなり、当然熱交換する時間が短くなる。
吹き出しや吸い込みも強くなり配管内へ埃が舞い込む可能性が高くなる。
太い管でゆっくりと多くの流量を送ると熱交換時間も長くなり
埃が舞い上がる事もないので配管内への影響も少ないですね。
比電力消費も少なくなり熱交換効率も上がるので大きな管径にしましょう。
圧損の点からも「大きい径=清掃の出来ている綺麗な管」
「細い管=清掃の出来ていない埃の蓄積がある」圧損の大きな状態を考えられる。

熱交換は今更ですかね。
給気と排気をクロスさせている間に顕熱や潜熱の移動をさせるもの。
前述したようにクロスしている時間が長ければより効率が高い。
顕熱だけ交換するものと潜熱もプラスして交換するものがあります。
熱交換素子で使用している部材などでも効果は変わってきます。

あと高価ですが間違いのない施工性の確保を考えるなら
フレキダクトよりはスパイラルダクトで。
構造も解っていないと配管計画すらできないですが
適当な施工で効果が半減しては元も子もないので。
機器を選定する場合は比電力消費、風量による熱交換効率、
ダクト径などをしっかりと確認しましょう。

それでは皆さん「健康・快適かつ小エネで経済的な家つくり」を。




posted by KY≠ at 08:09| 奈良 ☁| Comment(0) | 設計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月30日

シンプルが故に難しい。

全人類のみなさん。
「良い家」に巡り合えていますか。
小エネ(だけじゃないが)住宅迷子の悩みを解決する万住屋(よろずや)。
エネルギー住宅専門の設計士なのにコストカッター」綺麗ごとで生きている神崎です。

換気は建物に新鮮な空気を供給、
あるいは内部で発生した熱や汚染物質を排出するだけの
物理的にはシンプルな現象ですが
方式、風量、対象とする物質、エネルギー消費量など
設計手法や運営方法でも効果が変わるなど簡単には理解しがたいものです。
私も基本的に換気は1種の全熱交換としていますが
その全熱交換ですら確認しなければいけない多くの事柄があります。

機械換気でも自然換気でも設計者が計画したとおりになるのが基本。
意図しない漏気などあっては計画が出来ていない事になります。
気密測定をして、その漏気も含めて換気計画をするなら
自然換気でも良いでしょうが、そんな事をする設計者は皆無。
気密施工が慣れて来てC値の確定が出来れば漏気も換気風量に含めて考える事が出来る。
漏気ではなく給排気の一部となるわけです。

換気設備を選定するには比消費電力、モーターの種類、
配管径、熱交換(全熱交換)などを確認するのだが
多くの実務者は換気メーカーから送られてくる計画をなんの検討もせずに採用する。
建築中、梁があって通らなければ勝手に迂回させる。
そうすると基本的には圧損になるので計算し直さなければいけない。
そんな事はしてないのが現状ですね。
計画初期から構造を考え、経路を考える。
いくら良い性能の換気設備を導入しようが
計画も施工もずさんでは良いものになるわけがありません。
重要な事なのに出来ていないのがとても残念です。
では、何を見れば良いのか。
それは、また次回に。

それでは皆さん「健康・快適かつ小エネで経済的な家つくり」を。




posted by KY≠ at 08:00| 奈良 ☀| Comment(0) | 設計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月29日

最低の基準です。

全人類のみなさん。
「良い家」に巡り合えていますか。
小エネ(だけじゃないが)住宅迷子の悩みを解決する万住屋(よろずや)。
エネルギー住宅専門の設計士なのにコストカッター」綺麗ごとで生きている神崎です。

関西中部も積雪がと言う話ですが奈良市(私の周り)ではまだないです。
山間部は積雪しているようですが雪の処理をしなくて良いのは本当に助かります。
これだけでも奈良に戻って良かったと本当に思います。
各地域での良い家うぃ設定する上での体感としては良かったですが。
また「過酷じゃないから」と怒られそうです。
そんな過酷じゃない温暖地であってもそれなりに問題があります。

今回は換気からみた気密性について。
風船は空気を入れると言う圧をかける事で膨らむが
伸びた表面に穴があればそこから空気が抜けていきます。
伸びきると穴は大きくなっていきますしね。
家に場合は室温が外気温より高いと冷たい空気は下部から入り
温度の高い空気は上部の穴から出ていく。
これが温度差換気と言うものですが
気密が悪い状態で強制的に排気すると
2階の寝室から外気を取り込みたいと思っても「出る」力が働いくので
結局、給気口は排気口になり熱を捨てる助けをするだけです。
ちゃんと2階からも給気が出来るように必要なのが気密性ですね。

では、どのくらいの気密性なら良いのか。
温暖地ではC値5.0だと2階から出ていくが
C値2.0だと2階からも取り込むことが出来る。
C値1.0だと家全体から平均的に取り込むことが出来る。
換気が「出入口を明確にする」と言う最低限を保持するためには
温暖地でもC値2.0以下にする必要がある。
基準法と同じで世界の常識からするとレベルの低い、日本の基準でのお話。
当然、寒冷地はもっと低いし
あくまでもかろうじてプラスになる最低レベルですね。
1万歩譲って3種ならC値2.0でも良いとしても
1種では給気と排気のバランスが狂うと温度や湿度交換効率にも関係してくるので
更に低い気密性能が必要です。
なぜなら先にも書いたように圧がかかり続けると穴は大きくなっていきます。
多くなれば更に給気と排気のバランスが崩れていきます。
経年で調整し直す必要が出てくるでしょうが殆どの方はそんな事してませんよね。
だからこそC値1.0を切るぐらいしか出来ないなら1種なんて選択してはいけないです。
そういうレベルの低い業者を選んだ方は1種の全熱交換なんて諦めてくださいね。
業者のレベルが低いなら建築主が勉強しないといけません。
土地選び、業者選びを間違えば後から修正出来ない事もあります。
早いうちからしっかりと情報を収集して行きましょう。

それでは皆さん「健康・快適かつ小エネで経済的な家つくり」を。




posted by KY≠ at 08:25| 奈良 ☀| Comment(0) | 設計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする